●アイカム50周年企画「30の映画作品で探る”いのち”の今」
第13回 心臓と血管 いのちを運ぶシステムを見る <2020年8月22日(土)>
■参加者の感想から
谷 敦 さん:
血管は単なる管ではなく一つの「臓器」と考える、というのは全く新しい視点でした。血管の全長は成人で96,000kmとか。自分の身体の中に、地球2.5周分の長さが納まり、そこを間断なく血液が流れていると思うと、生物の身体の仕組みのあまりの複雑さ精緻さに改めて驚きました。
拍動は、心臓や血管が形作られる前から始まるというのも不思議でした。動脈硬化は悪化すると陶器のように硬くなるというのにも驚きました。
ちょっとやそっとの硬さではないのですね。新生児の手術は、部品が小さいのは気を使うが、老化、悪化していないので扱いやすい面もあるということ、なるほどと思いました。
静脈の血管には5〜6cm間隔で逆流防止弁が付いている。しかもその映像まで見せていただき感激しました。太い血管は機能も比較的単純化されており、人工血管での代替も可能だが、それは脚の付け根くらいまで、その先は(機能が複雑すぎて?) 人工物での代替は現状では無理とのこと。「枝葉末節」は、物事の重要なことから外れたどうでもいいことの例えですが、ここではその意味が鮮やかに逆転しているかのようで小気味良く感じました。「デザインはディテールに宿る」と言われる由縁でしょうか。
私は建築の設計屋をしていて、ほんの少し途上国への技術支援に関わった経験から、近年の日本を始めとする先進諸国の技術革新には、「やり過ぎ」「行き過ぎ」を感じ、技術の進歩を斜に構えて見てしまいがちだったのですが、アイカムのフィルムを拝見し、國本先生のお話しを伺い、技術のたゆまぬ進歩による貢献もやはり非常に大きいことが改めてよく分かりました。
YMさん:
SMさん:
NTさん:
心臓が先にできる、どの臓器よりも早く造られる。そして、身体の内部に位置されることは、要の臓器なんだと改めて思いました。人体の構造の素晴らしさに感じました。
國本先生のお話がすごくよい! 専門性とわかりやすさと。映画はやはり難しかったか。
搏動のメカニズムが画像でわかりやすかった。ただ基礎知識がないので、部位の名前など一回出てくるだけだと覚えきれなかったです。