イベント感想
●アイカム50周年企画「30の映画作品で探る”いのち”の今」
    第6回 多彩な細胞の協奏として呼吸を理解する 肺炎の脅威にも目を向けて <2019年2月23日(土)>   
■参加感想文

 今年の日本語大賞「忘れられない言葉」の文部科学大臣賞小学生の部は、6年生「尊い」が受賞しました。父親と一緒に見たセミの羽化の瞬間を「尊いね。」と発した父親の言葉とともに深く彼の心にとどめ、綴ったものでした。
「知る」こと、「見る」ことは、人の心深く眠っていたものに光を当て、成長させ、その後の生きる力、考える力となり、価値観として定着していく大事な過程です。
第6回のテーマ「呼吸を理解する」は、私にとり初めての参加、初めての視聴でした。体の内部を覗くことはそう多くはありません。また、ミクロサイズの映像を目にする機会は、もっと少ないのですが、迫力ある映像とともに知らない世界を知る機会となりました。専門家向けのシリーズのようですので、説明用語がそのまま使用され、いささか音声から文字理解まで時間がかかるところがあり、内容を完全理解するとまでは至らなかったのは残念ですが、十分楽しむことができました。
セミだけではありません。以前は、日常の中に当たり前としてあった生命の誕生とその死が、現代社会では隔離、分離する習いとなってしまい、その結果生命を知り、見る機会を失いました。子どもから大人まで、生命の源を見ること、生きる仕組みを知ることは、これからの社会の変容を知るにつけ、大切な試みかと思います。更なるご活躍を祈念します。
                                                                                                                   森本陽子
■参加者の感想から
SHさん:

以前から見たかった『肺炎』の映画が見られて嬉しいです。肺がダメージをうけていく様子が視覚的にわかるととても説得力があります。ただ、今回一番驚いたのは、赤血球が肺胞の動きに合わせて伸び縮みする様子。『呼吸』の映画は、以前も見たはずなのに、今回は鮮烈でした。
MYさん: 少々専門的用語が多く理解するのに時間を要しましたが、映像に関しては、すばらしかったと思います。 MSさん: 肺のしくみ、呼吸のメカニズムの不思議。それがこわれていくことの恐ろしさ。身近な問題として、形として印象に残りました。 Tさん: ドクター、研究者向けとのことなので仕方ないかもしれませんが、一般の人には説明の専門用語がむずかしいものがありました。でも見たことのない映像は、興味深かったです。生方先生を囲んでのお話が楽しく勉強になりました。 YSさん: 大変よくわかる映像でした。Discussionも意義のあるものでした。 MTさん: 座談会のみの参加でしたが、感染症のしくみの概略を理解できました。生方先生の説明がわかりやすかった。
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