新たな治療法へのアプローチ −プロトピックとアレルギー性炎症−
制作年月 1999年11月
時 間 22分
あらすじ 薄い膜でありながら、体を包み、外界から隔てる皮膚。そこに起こっている未曾有の疾患、アトピー性皮膚炎。

アトピー性皮膚炎には「バリア障害」と「アレルギー性炎症」という2側面があり、これらは相互に関わりあっている。皮膚を構成するケラチノサイト、ランゲルハンス細胞、マスト細胞、リンパ球、好酸球・・・アトピー性皮膚炎にはどのような細胞の相互作用が潜んでいるのか。アトピー性皮膚炎のモデル動物(Nc/Ngaマウス)を用いて、アレルギー性炎症を抑制するFK506(タクロリムス軟膏)の作用をみながら、アトピー性皮膚炎に関わる細胞の動態に 迫った。

アレルギーは免疫の過剰反応という面がある。免疫抑制剤として注目されるFK506がアトピー性皮膚炎に有効というのは興味深い。これまであまり映像化されていなかった皮膚の免疫に関わる多様な細胞たちを、染色、走査型電顕、そして、培養や顕微鏡撮影で生きた動態をとらえ、IHMFC(国際健康と医学映画祭)の「専門家向けアレルギーと喘息部門」でFREDDIE賞を受賞した。
受賞歴 2000 IHMFC-TIH映画祭 Allergies & Asthma FREDDIE賞
企 画 藤沢薬品工業株式会社
総監修 中川 秀己 (自治医科大学皮膚科 教授)
監 修 川島 眞 (東京女子医科大学皮膚科学 教授)
江藤 隆史 (東京逓信病院皮膚科 部長)
学術指導 森 晶夫 (国立相模原病院アレルギー科)
鳥居 秀嗣 (東京大学医学部附属病院皮膚科)
協 力 中畑 龍俊 (京都大学医学部小児科 教授)
中村 晃一郎 (東京大学医学部皮膚科 講師)
茂呂 アキ子 (東京逓信病院細胞生物学)
第一化学薬品
※企画社名、監修・指導学者の所属・肩書き等は完成当時のものです。
スタッフ 演出:小澤英治
脚本:小澤英治 / 川村智子
撮影:林正浩
研究:富田勉 /小川瑤子
作画:永田雅己
解説:伊藤惣一
制作デスク:轟泰行
制作:武田純一郎 /長谷川高久