科学ミニ・ライブラリー 8
肋骨はどうやってできる?−生き物のかたちづくりを探る−
制作年月 1997年3月
時 間 18分
あらすじ 生き物は1個の受精卵から生まれる。分裂を繰り返し、細胞が増え、いろんな種類の細胞になり、生き物の形が作られていく。なぜ同じような骨の細胞が集まっても、手と足では違う形になるのだろうか。骨のできるしくみを探ることで、生物の形づくりに迫る、生命誌研究館の青山裕彦主任研究員の研究を紹介する。

見た目は同じようにみえる体節から、どのようにしてある部分は肋骨となり、ある部分は背骨だけになるのか。発生途上、ウズラ胚の腰の部分の体節を、ニワトリ胚の胸の部分に移植して、キメラ胚を作ることで、すでに肋骨が作られる「場」の違いがあり、骨のできる「向き」の情報があることもわかってきた。

その決定はいつなのか、周りの組織とどう相互作用するのか、遺伝子や分子レベルの解明が進む中で、実際の生きた胚によるユニークな実験アプローチが続いている。
受賞歴 1998 科学技術映像祭 長官賞
企 画 生命誌研究館
研 究 青山 裕彦 (生命誌研究館研究員)
※企画社名、監修・指導学者の所属・肩書き等は完成当時のものです。
スタッフ