生命を運ぶ臓器 血管
制作年月
1995年9月
時 間
27分
あらすじ
成人で9万6千kmの長さをもつ血管は、単に血液の通る管ではなく、血液や血流の変化をとらえ、さまざまな物質を作り、収縮・拡張したり、積極的に全身の営みのバランスを維持しています。
いわば、血管は生きた細胞からできた一つの臓器であるという新しい認識によって、致命的な脳梗塞や心筋梗塞の原因にもなる動脈硬化に迫ります。
その時、血管ではどんな変化が起きているのか。Shear stressによる内皮細胞の形態変化、アテロームの中のマクロファージの泡沫化、平滑筋細胞の増殖から泡沫化現象など数十日にわたる培養実験や顕微鏡微速度撮影によって、貴重な映像化に成功しています。
ことに、血管を構成する平滑筋細胞一つ一つを鮮明に捉らえた血管収縮シーンなどは圧巻です。
受賞歴
1996 日本産業映画・ビデオコンクール 奨励賞
1996 日本産業文化映像祭 技術・研究開発部門第2位賞
1996 国際産業映画・ビデオ祭(ビアリッツ・フランス) 技術・研究開発部門第1位賞
1996 国際産業映画・ビデオ祭(ビアリッツ・フランス) インフォ・フィルム賞(特別賞)
1996 ケベック国際科学映画祭 スパー賞(最優秀科学研究賞)
1996 AMA'S国際健康と医学映画祭 Basic and Clinical Science Finalist
1997 ブラッセル国際科学技術映画祭 科学普及賞
1997 モーリアック国際医学と健康映画祭 最優秀科学映画賞
1997 レオナルド賞パルマ国際医学映画祭 金賞
企 画
第一製薬株式会社
監 修
矢崎 義雄 (東京大学医学部第三内科 教授)
学術指導
池田 康夫 (慶應義塾大学医学部内科 教授)
北 徹 (京都大学医学部臨床生態統御医学講座 教授)
丸山 征郎 (鹿児島大学医学部臨床検査医学 教授)
島田 和幸 (自治医科大学循環器内科 教授)
永井 良三 (群馬大学医学部第二内科 教授)
資料提供
斎藤 建 (自治医科大学第二病理学 教授)
豊岡 照彦 (東京大学医学部第二内科 教授)
堀江 俊伸 (埼玉県立小原循環器病センター 副病院長)
久米 典昭 (京都大学医学部臨床生態統御医学講座)
相川 真範 (東京大学医学部第三内科)
※企画社名、監修・指導学者の所属・肩書き等は完成当時のものです。
スタッフ
演出:武田純一郎
脚本:川村智子
研究:高岡成好 / 富田勉 / 浅香時夫
撮影:栃沢正夫
顕微鏡撮影:豊村謙治 / 北原幸夫 / 林正浩
美術:森日出朝
制作デスク:轟泰行 / 吉野俊昌
制作:武田純一郎 / 内山崇