かぜを科学する 病原体は何か
制作年月
1995年8月
時 間
28分
あらすじ
身近な病気でありながら、誤診されやすく解明し尽くせないのが「かぜ」症候群です。1950年代、同じ東北大学の医学生として間近にセンダイウイルス発見と揺籃期のウイルス学を体験し、以来各分野からかぜに取り組んで来た経験豊かな松本慶蔵、本間守男、沼崎義夫の3先生がかぜの病原体探しの歴史を語りはじめます。
1675年レーウェンフックによって細菌が発見されたオランダ・デルフトの町で、1898年ベイエリンクがウイルスを発見しました。かぜのウイルスは、1933年イギリスのアドリウスらによる最初のインフルエンザウイルス以来、次々に発見され、ソールズベリーのかぜ研究所における感染実験などで確認されてきました。高齢者など感染しやすい人々が増え続けている現在、マイコプラズマや、細菌の二次感染による致命的な危険に対して、ウイルス学・細菌学が協力 してかぜを科学する意義はますます深いのです。
かぜの病原菌探しの史料を追って、ロンドンのNational Institute for Medical Researchに残るインフルエンザウイルスの報告書の手稿や、1946年に創設されたかぜ研究所(1990年に閉所)の跡地を訪ねた撮影スタッフは2万人のボランティアを迎えた研究所スタッフに会うことができました。
受賞歴
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企 画
エーザイ株式会社
森下ルセル株式会社
監 修
松本 慶蔵 (長崎大学 名誉院長)
本間 守男 (神戸女子大学家政学部 教授)
沼崎 義夫 (国際協力事業団感染症対策 プロジェクトチーフアドバイザー)
学術指導
前田 浩 (熊本大学医学部微生物学 教授)
根路銘 国昭 (国立予防研究所呼吸器ウイルス室 室長)
永武 毅 (長崎大学熱帯医学研究所内科 教授)
田代 眞人 (国立予防研究所ウイルス第一部 部長)
喜多 英二 (奈良県立医科大学細菌学 教授)
菅 守隆 (熊本大学医学部第一内科助 教授)
赤池 孝章 (熊本大学医学部微生物学助 教授)
※企画社名、監修・指導学者の所属・肩書き等は完成当時のものです。
スタッフ
演出:武田純一郎 / 川村智子
脚本:川村智子
撮影:栃沢正夫
作画:森日出朝 / 森直子
解説:藤村のり子
制作デスク:戸田祥一郎
制作:武田純一郎 / 田辺洋