癌の暴走を阻む
制作年月
1994年5月
時 間
25分
あらすじ
生体の秩序を崩壊する癌の暴走。
その原因を追究し、治療の術を求める努力は、細胞の中のDNAに収斂されてきました。
DNAは何重にも凝縮し、またほぐれて働きますが、その時に欠かせない酵素、トポIを標的とし阻害する新しい抗癌剤が誕生しました。これは従来の薬剤に耐性をもつがん細胞に対しても増殖を抑制します。臨床の場では、卵巣がんに対する併用療法で効果をあげ、また、肺がんのAさんに対する単独投与でも確実な 効果を示しました。
生命の誕生を追うカメラ。生きている細胞の染色体とコンピュータグラフィックによるDNAの高次構造が融合して、生命の秩序と癌の暴走をダイナミックに描き出します。古代エジプトからヒトゲノム計画まで、癌に挑んで来た歴史資料と、実際の肺がん患者の協力を得て、癌治療の確かな歩みが実感されます。
受賞歴
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企 画
第一製薬株式会社
株式会社ヤクルト本社
監 修
田口 鐵男 (大阪大学名誉 教授)
仁井谷 久暢 (日本医科大学 常務理事)
古江 尚 (帝京大学医学部第四内科 教授)
学術指導
野田 起一郎 (近畿大学 学長)
福岡 正博 (大阪市立総合医療センター呼吸器内科 部長)
安藤 俊夫 (愛知県がんセンター研究所生化学部 部長)
※企画社名、監修・指導学者の所属・肩書き等は完成当時のものです。
協 力
池田 正典 (近畿大学医学部産科婦人科 助教授)
高田 実 (大阪府立羽曳野病院第二内科 医長)
益田 典幸 (大阪府立羽曳野病院第二内科 医長)
※企画社名、監修・指導学者の所属・肩書き等は完成当時のものです。
スタッフ
演出:武田純一郎
脚本:川村智子
撮影:栃沢正夫・豊村謙治
研究:浅香時夫
作画:森日出朝・META・森直子
音楽:荻野清子
解説:伊藤惣一・藤村のり子
制作デスク:轟泰行・戸田祥一郎
制作:武田純一郎・吉野俊昌・内山崇