かゆみ −皮膚のなかで何が起きているのか−
制作年月
1990年8月
時 間
20分
あらすじ
かゆみは、日常的にだれもが感じる皮膚感覚であるとともに、さまざまな体の異常を知らせるシグナルでもあります。なぜ、かゆみが起こるのでしょうか。ヤマイモによるかゆみや、蚊にさされた時のかゆみ、そして内臓疾患や皮膚疾患にともなう病的なかゆみを紹介しながら、かゆみのメカニズムを皮膚の中に探ります。
じんましんや皮膚疾患のかゆみの共通の原因は、真皮の肥満細胞から放出されるヒスタミンです。掻爬によって病態を進行させ、またかゆみを招くという悪循環に陥るので、まず刺激を回避するとともに、かゆみに対する治療が必要です。
ヒトの皮膚から取り出した肥満細胞が脱顆粒して、かゆみの原因物質ヒスタミンを放出する瞬間をとらえた映像や、皮膚の構造を立体的に表したモデルなどを用い、実際は見ることのできないかゆみをさまざまな手法で視覚化していきます。
受賞歴
−
企 画
エーザイ株式会社
監 修
新村 眞人 (東京慈恵会医科大学 教授)
学術指導
上出 良一 (東京慈恵会医科大学皮膚科 助教授)
※企画社名、監修・指導学者の所属・肩書き等は完成当時のものです。
スタッフ
演出:平口愛子
脚本:平口愛子
撮影:栃沢正夫 / 山内修 / 北原幸夫
研究:高岡成好
美術:森日出朝
音楽:宮川進
解説:伊藤惣一
制作デスク:長谷川高久 / 轟泰行
制作:武田純一郎 / 奥田幸夫