緑とわたしたち
制作年月 １９８６年３月
時　間 ２２分

あらすじ 緑とわたしたちはどんな関係にあるのでしょう。

人の目は植物の反射する波長の光を最も感じやすいのです。防音、防雪、環境保全に役立つ緑。緑のない世界で暮らす南極越冬隊員は食用のカイワレダイコンのわずかな緑に救われる思いがしたといいます。

生態系の中で、豊かな緑と暮らしてきた山の民には、四季折々の恵みを枯渇させず、自然とともに生きる知恵がありました。深いところでわたしたちの精神文化を育んできた緑。

しかし、今、文明によって砂漠化し、人間の生活によって減少する緑。緑を失うとき、わたしたちが失うものは何かと問いかけます。

この映画の作られた1980年代には宇宙からの観測衛星が地球の砂漠化の現実を伝え始めていました。21世紀を迎え、わたしたちは緑によって生かされていることを大切にしているのでしょうか。
受賞歴 −
企　画 科学技術庁
学術指導 星合　孝男　（国立極地研究所　教授）
田端　貞寿　（千葉大学園芸学部造園学科　教授）
進士　五十八　（東京農業大学造園学科　教授）
北原　健二　（東京慈恵会医科大学眼科）
太田　威　
※企画社名、監修・指導学者の所属・肩書き等は完成当時のものです。
スタッフ 演出：川村智子
脚本：川村智子 / 武田純一郎
撮影：撮影部 / 富田勉
作画：森日出朝
解説：伊藤惣一
制作デスク：轟泰行
制作：郡司良・長谷川高久