人 間
制作年月 1982年2月
時 間 59分
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あらすじ 人間はどこから来て、どこへいくのか。

人は生まれ、出会い、愛し、限られた時間を生きぬき、なんらかの生きた証しを残して、地球の営みの大きな流れの中に還っていきます。
かつて神話の世界観に生きていた人間は、今、科学という共通の言葉を持ち始めました。宇宙の創世から、地球の誕生、生物の進化、人類の誕生と、現代科学の宇宙観、生命観が映像化されます。

人間らしさを支える脳は、出生までにほぼ形を整えますが未完成です。生まれてからの体験と学習が神経細胞間の網目を作り、さまざまなイメージを作り出すのです。死への恐れが、神を信じ、神のイメージが人を結びます。東洋の豊かな自然の中で生まれた多神教の世界観。また、厳しい自然の中で生れた唯一絶対の真理を求める一神教の世界観は、西洋のキリスト教、そして科学的世界観を生む土壌になりました。天動説から地動説へ。ニュートン、ダーウィン、アインシュタイン。視点の変わる時、新しい世界観が生まれます。

巨大で複雑な現代都市は、生活環境を変化させ続け、独自の神経系と脳を持って生きているようです。人間は、現代科学によって、月に達し、自然界になかった生物を作り、そして、視点の変換、新たな世界観を要求されるのかもしれません。

人間のあるべき姿とは何か。
世界のあちこちでその模索が始まっています。差別や世界観の違いによる憎しみと争いを越えて、ともに人間らしく生きるため に。人間だけが信じ、愛し、創造することができるのです。そして、人間もまた、地球に咲いた生命の花の一つなのですから。
受賞歴 1982 日本映画技術賞撮影部門

日本医師会推薦
日本映画ペンクラブ推薦
日本薬剤師会推薦
優秀映画鑑賞会推薦
企 画 株式会社スズケン
株式会社三和化学研究所
監 修 石橋 長英 (日本国際医学協会 会長)
学術指導 塚田 裕三 (慶応義塾大学 教授)
小川 鼎三 (順天堂大学 教授)
林 茂 (川崎市立川崎病院産婦人科 部長)
池見 酉次郎 (北九州市立小倉病院 院長)
岡田 善雄 (大阪大学微生物病研究所 教授)
川村 智治郎 (広島大学 名誉教授)
駒形 和男 (東京大学応用微生物研究所 教授)
酒井 シヅ (順天堂大学 講師)
篠原 睦治 (和光大学人間科学部 教授)
西岡 みどり (広島大学両生類研究施設 教授)
柳田 充弘 (京都大学理学部 教授)
平田 幸男 (東京都神経科学総合研究所)
平本 幸男 (東京工業大学 教授)
新井 純子 
新井 栄治 
※企画社名、監修・指導学者の所属・肩書き等は完成当時のものです。
スタッフ 演出:武田純一郎
脚本:武田純一郎 / 川村智子
撮影:撮影部
研究:浅香時夫 / 石崎美知子
美術:森日出朝
音楽:池野成
解説:野沢那智 / 好村俊子
制作デスク:轟泰行 / 戸田祥一郎
制作:郡司良
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