染色体に書かれたネズミの歴史
制作年月 １９７５年２月
時　間 ３２分

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あらすじ 人間の生活と関わり深いネズミ。ネズミはいつ、どこで発生し、どのようにして世界に広まったのでしょう。

生物の歴史は染色体に書かれているといいます。染色体の核型分析により、国立遺伝学研究所の吉田俊秀先生はネズミの染色体を追っていきます。42本の基本核型クマネズミに、ある日一部変化したものを見つけました。日本中を調べ歩くと、染色体の異なる２種類のクマネズミの分布は積雪50cmラインとほぼ一致します。中国、朝鮮、日本全土に分布する基本型に、変異型が後で南方から上陸したようです。さらに第１・第２次アジア調査、人工交配実験などによって、その起源を追ううちに、ネズミの種の成り立ちや、ネズミとそれを運んだ人間の歴史が浮かび上がって来ます。 　

1975年、芸術祭優秀賞を受賞した上映会で、会場を埋めた人々は、息をのんで、この映画を見てくれました。ネズミの進化のみならず、人間、そして地球環境と生物の関わりへと思いをはせてくれたものと思います。
受賞歴 1975　シカゴ国際映画祭 金賞
1975　ベニス・パドバ国際科学・教育映画祭 生物学部門第二位賞
1975　芸術祭優秀賞
1976　リオ・デ・ジャネイロ国際科学映画祭 銀賞
1976　科学技術映画祭 優秀作品賞
1976　教育映画祭 最優秀文部大臣賞
1976　国際科学技術映画コンクール東京大会 奨励賞
1976　日本紹介映画コンクール 特別賞

日本医師会推薦
日本映画ペンクラブ推薦
優秀映画鑑賞会推薦
企　画 文部省
監　修 吉田　俊秀　（国立遺伝学研究所細胞遺伝部　部長 ）
  ※企画社名、監修・指導学者の所属・肩書き等は完成当時のものです。
スタッフ 演出：武田純一郎
脚本：武田純一郎
撮影：長谷川高久 / 上原剛
作画：森日出朝
音楽：堀悦子
ナレーター：伊藤惣一
制作：林六郎
制作デスク：轟泰行
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