生体と大気汚染
制作年月
1972年5月
時 間
24分
あらすじ
大気の汚染が私たちの体をどのように侵すのか。この映画は、小動物の生体を使って、気管と肺を顕微鏡下で観察した実験記録です。
一つは亜硫酸ガスの曝露実験です。線毛の動きがとまり、脱落します。もう一つは都市オゾンの曝露実験。肺胞は融合して巨大化し、血流が途絶えます。最後は6カ月間の野外曝露で、東京の繁華街に置かれたマウスの肺胞は炭粉で真黒です。
このままでは、私たちも有限のシヤーレで死滅する細菌と同じ運命です。人間の手によって作られた大気汚染は、人間の手によって必ず防止できる、いや、防止しなければなりません。
社会問題になりつつあった環境汚染の問題を科学的実験によって視覚的に訴え、当時、国連や世界各地で開かれた国際環境会議に特別招待上映されました。
受賞歴
1972 アジア国際環境会議(ジャカルタ) 特別招待
1972 国連国際環境会議(ストックホルム) 特別招待
1972 全インド公害会議(ボンベイ) 特別招待
1972 日本紹介映画コンクール 優秀賞
1972 科学技術映画祭 入選
1973 モントリオール国際環境映画祭 科学映画賞
日本医師会推薦
文部省選定
企 画
東京都公害研究所
監 修
長岡 滋 (東京都公害研究所保健部 部長)
学術指導
吉岡 一郎 (東京逓信病院)
宮本 昭正 (東京大学附属病院)
中島 泰知 (大阪府公衆衛生研究所)
横山 栄二 (国立公衆衛生院)
※企画社名、監修・指導学者の所属・肩書き等は完成当時のものです。
スタッフ
演出:武田純一郎
撮影:長谷川高久
研究:浅香時夫
音楽:堀悦子
解説:城達也
制作デスク:郡司良
制作:林六郎