腸絨毛と細菌
制作年月
1970年3月
時 間
21分
あらすじ
この映画は、監修の本間道先生のいうところの、宣伝でも既存事実の教育でもない、第三の「医学または生物学の研究論文としての」科学映画をめざして作られた一作です。
そのテーマは、ビフィズス菌、フェーカリス菌3B、アシドフィリス菌の3種の腸内常在細菌が、腸絨毛における病原菌(病原性大腸菌)の侵襲を本当に防いでいるのか。実験を計画し、カメラによる追求が始まります。
無菌マウス腸管での菌の混合実験、大単核細胞に注目しての免疫粘着反応、腸絨毛が大腸菌に侵されていく経過と3菌による防御の微速度撮影など新しい実験方法と撮影技術を開拓しながら記録されました。
受賞歴
1970 ベニス・パドバ国際科学・教育映画祭 医学部門第一位賞
1971 パキスタン政府保健衛生祭 特別招請
日本医師会推薦
日本国際医学協会推薦
文部省選定
企 画
ビオフェルミン製薬株式会社
監 修
本間 道 (東京大学医学部 医長)
学術指導
上田 雄幹 (国立公衆衛生院動物実験中央研究室 室長)
緒方 正名 (岡山大学医学部公衆衛生学 教授)
小河 秀正 (国立予防衛生研究所病理部感染病理室 元室長)
小沢 敦 (国立東京第二病院細菌科 科長)
坂口 弘 (慶応義塾大学医学部病理部 助教授)
菅沼 惇 (京都府立医科大学微生物学 教授)
須田 省三 (神戸大学理学部生物学 教授)
中谷 林太郎 (国立公衆衛生院衛生微生物学 部長)
西岡 久寿彌 (国立がんセンターウイルス部 部長)
橋本 達一郎 (国立予防衛生研究所BCG室 室長)
堀田 進 (神戸大学医学部微生物学 教授)
光岡 知足 (理化学研究所動物生理研究室 室長)
山田 喬 (国立がんセンター実験病理研究室 室長)
山田 正篤 (東京大学薬学部 教授)
※企画社名、監修・指導学者の所属・肩書き等は完成当時のものです。
協 力
磯田 精康 (東京警察病院小児科)
スタッフ
演出:武田純一郎
研究:浅香時夫
解説:城達也
制作:林六郎